本研究は、平成26年度F/Sとして採択され、地盤・地下水調査、建設施工、モニタリング、処分技術の専門家・技術者が参集する地盤工学会が主体となり進められた。
研究では、中長期ロードマップ※を踏まえ、福島第一原子力発電所における燃料デブリ取出しから廃止措置までに求められる技術開発の基礎となる基盤研究として、「①地盤・地下水環境の現況評価と将来予測」、「②燃料デブリ取出し施工技術」、「③廃棄物処分とデコミッショニング」を選定し、WGを立ち上げて研究・技術開発課題の抽出を進めると共に、土質系遮水材料等の放射線遮へい性能についての予備調査を実施した。また「福島第一原子力発電所汚染水問題に関する会長特別懇談会」を基点に「産官学」の会員メンバーで構成される研究体制を整えると共に、人材育成に関するプログラムのプロトタイプを構築した。
※「東京電力(株)福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」
原子力災害対策本部 東京電力福島第一原子力発電所廃炉対策推進会議,平成25年6月27日