本プログラムを推進するにあたっての人材教育及び情報収集の一環として、昨年度に引き続き廃炉地盤工学委員会幹事団及び学生を主体として、福島第一原子力発電所(以下、1Fと記す)の視察を行った。
現地到着後、1F未来館において東京電力側視察担当者から各号機の最新状況などについて説明を受けた後、専用バスで1F構内へ向かった。今回の視察では、間近で2号機と3号機の損傷状況が確認できたほか、3号機使用済燃料取り出し用設備の設置状況や乾式キャスクの保管設備、建設中の固体廃棄物貯蔵庫に加えて、敷地北側で整備が進められている固体廃棄物(瓦礫・伐採木等)の保管エリアを確認した。
昨年度に引き続き、廃炉にむけた作業の着実な進展状況や作業環境の改善・向上の様子が見られた一方で、間近で見た2・3号機の壁面に残る生々しい損傷状況からは今後の廃炉までの困難さや長い道のりが想像された。