平成29年度の地盤工学研究発表会(名古屋国際会議場)において、標記特別セッションを開催した。本セッションでは、前年度までのプロジェクトの成果を報告した後、「廃炉地盤工学」を構成する4つの学問単元の1つ「地盤施工学」について、これまでWGで討議されてきた内容として、人材育成の観点から「地盤施工学」が目指すべきところや福島第一原子力発電所の廃止措置における従来の施工学適用の困難さ(特殊性)がTMI-2等の既往事例を混じえつつ説明された。また、早稲田大学大学院で試行された「廃炉地盤工学」を取り入れた講義についての紹介があり、その講義で与えられた演習課題「福島第一原子力発電所の廃炉に関する課題設定と解決方策の提案」に対するレポートが学生本人より発表された。
その後、廃炉地盤工学若手技術者の会の議論内容の紹介・募集が行われた後、企業・大学における若手技術者の育成及び経産省・文科省等の技術開発プロジェクトへの申請(提案)する機運を高めるためのフロアディスカッションが行われた。
■日時 :2017年7月13日(木)9:00~10:30
■場所 :名古屋国際会議場 第12会場
■主催委員会:福島第一原子力発電所廃止措置に向けた地盤工学的新技術と人材育成に関する
検討委員会(略称:廃炉地盤工学委員会)