平成30年度の1回目となる廃炉地盤工学委員会では、本プロジェクトの背景・目的や廃炉地盤工学の概要について、地盤工学会・早稲田大学・千葉工業大学の各担当より説明が行われた後、長崎大学・福島県立医科大学の山下俊一先生を迎え、「原子力災害と放射線健康リスク」と題した講演が行われた。
講演では、医療分野における広島・長崎やチェルノブイリにおける様々な調査研究で得られた根拠をまじえながら、原子力災害に対する取り組み、福島第一原子力発電所事故後にみられた専門家と一般住民との間での放射線の健康影響に対する相場観の大きな相違、現在用いられている基準が設定された背景や不確実・不確定な領域でのリスク管理の基本的な考え方などについて、貴重且つ有益な話を伺うことができた。
その後、質疑応答を経て、本プロジェクトの平成30年度活動計画について説明が行われた。
■日時 :2018年6月21日(木)15:00~17:00
■場所 :地盤工学会(JGS会館) 地下大会議室
■議事次第 :
1.委員長挨拶
2.前回議事録確認
3.講演「原子力災害と放射線健康リスク」-長崎大学・福島県立医科大学/山下俊一先生
4.平成30年度の委員会の活動計画
5.JGS@高松特別セッションの内容説明
6. その他