平成30年度の2回目となる廃炉地盤工学委員会では、福島県土木部の高畑修主任主査を迎え、「福島県土木部管轄内における放射性物質汚染土の処理に対する技術的知見」と題した講演が行われた。
講演では、震災直後の関係機関・関係各所との運用調整内容に始まり、陸上自衛隊と協力して実施された同行調査等の初動対応、関わった人々の思いなどともに、得られた教訓が述べられたほか、震災に関連する福島県内の教育状況や学部志向の変化などが示された後、本委員会に対する要望が訴えられた。次いで、オフサイトとオンサイトにおける対処方針や作業環境の違いや自衛隊との協働で得たプロジェクトに対する取組み方、住民感情に起因する行政や科学技術への疑念や不信などについて述べられた後、福島県内の除染状況や建設副産物(廃棄物)処理の実態など、放射性物質汚染土の処理に関する背景について事例をまじえつつ、詳しい説明が行われた。
■日時 :2018年10月22日(月)15:00~17:00
■場所 :地盤工学会(JGS会館) 地下大会議室
■議事次第 :
1.委員長挨拶
2.前回議事録確認
3.講演「福島県土木管轄内における放射性物質汚染土の処理に対する技術的知見」
-福島県土木部/高畑 修 主任主査
4.平成30年度の委員会の活動状況および計画
5. その他